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何故子犬は甘噛みをするのか
子犬は本当に何にでもじゃれついて、甘噛みをしてきます。とても可愛い姿ではあるのですが、甘噛みのうちに噛む行為自体をやめさせるようにしないと、後々大変な事になってしまいます。
では、子犬は何故甘噛みをするのでしょうか。
まず一つに、人間の赤ちゃんと同様に、子犬も乳歯から永久歯への生え変わりの時期には歯が痒くて仕方がありません。それを解消する為に、なんにでも甘噛みをしてしまいます。
もう一つめに、飼い主さんの手を甘噛みすると、飼い主さんが騒いで自分にかまってくれるのを分かっているからです。
子犬と遊んでいる時に、手や足に甘噛みをされると飼い主さんの多くは、リアクションを取ってしまいますよね。そして「○○ちゃん、ダメじゃない」と優しい声で話しかけながら、頭を撫でたりします。ダメじゃないとは言っていますが、これは叱っている事にはなっていません。ここまで読んで心当たりのある飼い主さんは相当数いるのではないでしょうか。
飼い主さんの言い分はこうです。
・まだ子犬なんだから、厳しく叱るなんて可哀想
・まだ子犬なんだから、噛み癖だってそのうちなくなる
「まだ子犬なんだから」まではあっています。でも叱って可哀想な事は一つもありません。そして噛み癖も自然となくなる事はありません。
まだ子犬だからこそ、今からきちんと教えていかないとダメなんです。
噛み癖がつく前に防ぐ方法
出来れば噛み癖がつく前に予防をしておきたいものです。先にも紹介しましたが、歯の抜け代わり時期には、どうしても何かを噛んで痒みを紛らわしたいものです。
それでも、人の手を噛んでいいという事ではないので、噛んでもよい物を与えるようにしてください。
子犬の歯は細くて先が尖っています。柔らかいゴムボールなどではすぐに穴があいてしまいますし、ぬいぐるみなども引きちぎってしまいます。壊れたボールの破片やぬいぐるみの生地をそのまま食べてしまっては大変ですので、噛み応えがあって簡単には壊れない犬用のおもちゃを与えてください。
身近にあって、もういらないからといって、スリッパやペットボトルなどの日用品をおもちゃの代用に使うのはやめましょう。子犬は自分のおもちゃと、そうでない物の区別は付きません。こっちのスリッパはよくて、こっちのスリッパはダメなんて人間の都合は犬には通用しませんので、その点はご注意ください。
甘噛みをするようになったら
噛むおもちゃを与えても甘噛みがなくならないようであれば、子犬が甘噛みをした瞬間に「痛い」と低めのトーンで言います。そしてそこで遊びを中断しましょう。
犬が遊びを要求してきても、徹底的に無視です。ケージに入れてしまうのが一番かもしれません。最初は遊びを要求して鳴くかもしれませんが、しばらくすれば諦めて大人しくなりますので、そうしたら遊びを再開してあげてください。
また甘噛みをしてきたら、また同じように遊びを中断します。これを何度も繰り返していくうちに、人の事を噛むと遊びを中断されて面白くないな、と子犬も気が付きます。
そして段々と甘噛みをする事が減っていくのです。このしつけの一番大事なところは、飼い主さんが子犬を無視しきれるかというところです。可愛い子犬が呼んでいるのに無視をするのは、相当きついかもしれませんが、噛み癖を直すには、根気よく強い意志を持ってしつけをしていかなければなりません。