散歩にいくと喜んでグイグイとリードを引っ張る犬がいますが、飼い主が制御できずに怪我をすることにも繋がり、犬も苦しそうではせっかくの散歩が楽しめませんね。
今回は犬の引っ張り癖をなおすしつけ方についてのポイントを紹介します。
目次
散歩に行く前からしつけは始まっています
犬の引っ張り癖を直すには、ただそれだけのしつけを行えば良いのではなく、普段から犬が飼い主の言うことをしっかり聞ける主従関係を作っておく必要があります。
その為には普段の生活や、散歩以外の場所でトレーニングをしましょう。
まず普段の生活では犬よりも飼い主を優先させるようにします、例えばソファに座るときは犬を下におろしてから座る、食事は飼い主が食べ終わってから犬に与える、おもちゃで遊ぶときは与えたままにするのではなく、飼い主が与え、ある程度遊んだら取り上げてしまう等です。
また犬が集中できる時間として1回15分程度のトレーニングの時間を設けましょう。
トレーニングでは飼い主の目を見たらごほうびを与えて褒める「アイコンタクト」の練習や、スワレ、フセなどの基礎的なしつけをしっかり出来るように練習します。
こういった基礎的なトレーニングを普段から行うことで、引っ張り癖などの問題行動にもすぐに対応する事が出来ます。
リーダーウォークを練習しましょう
どんなに家でしつけが出来ていても、散歩に行くとリードを引っ張ってしまう場合、リーダーウォークというしつけを練習します。
まずは短い距離でリードを緩ませて歩き始め、リードがピンと引いたタイミングで何も言わずにすぐに飼い主は止まります。
すると先に進めずに犬も止まり、飼い主の方を見ますので反対方向に向きを変えて歩きます。
犬が同じ方向に歩き始め、またリードを引っ張ってピンと張る状態になったら再び止まって犬を待つことを繰り返します。
この動きで犬が「リードを引っ張ると行きたい方向に行けない」ということを学習させます。
犬がリードを引っ張らずに歩いた時には、しっかりと褒めることも忘れないようにしましょう。
散歩で排泄はさせないようにしましょう
散歩中に排泄をさせることは、人の側について歩く事に集中できず、リードを引っ張る原因になる為に好ましくありません。
またオス犬のマーキングで、突然立ち止まり好きな方向へ行かせてしまう事も、犬の好きなように行動させてしまうことになり、主従関係が崩れます。
排泄は出来るだけ家で出来るようにしつけをし、散歩中は排泄やマーキングをさせないようにしましょう。
散歩の時間や行き先に変化をつけましょう
散歩の時間や歩くコースが決まっていると、犬はそれを覚えてしまい、人よりも先に行こうと引っ張ってしまいます。
散歩に行く時間やコースをできるだけランダムにする事で、犬ではなく飼い主が主導権を持ち、犬が「今日はいつどこに行くのかな」と飼い主に期待させることも出来、犬との主従関係がより強くなります。
せっかく犬と楽しく過ごしたい散歩の時間も、リードの引っ張り癖があると制御するのも疲れますし、ゆっくりと楽しめません。
今回紹介した引っ張り癖をなおすしつけを実践し、楽しく散歩ができるようにしつけしてみてください。