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他の犬に吠えてしまう原因
散歩中に他の犬と遭遇すると、吠えまくってしまう犬がいます。注意してもなかなか直らないと、困っている飼い主さんも多いようです。
犬が吠える原因はいくつかありますが、ここでは幼犬の時の社会化不足からくる恐怖について説明していきます。
母犬から早い時期に離された犬は、母犬や兄弟犬から教わるべき社会化を教わっていないので、他の犬との対応がうまくいかない場合があります。
その為、他の犬が近付いてくるとどう対応していいのか分からずに、怯えと拒絶の意味で吠えてしまいます。
それを飼い主さんがただ制止しても、犬からしてみたら怖いものは怖いだけで、叱られてもそこはどうする事もできません。
更に発展して「他の犬に吠えると飼い主さんが怒る。他に犬が来ると嫌な事が起こる。」という図式が犬の頭の中に出来上がってしまうと、他の犬が近寄る事を更に嫌がるようになってしまいます。犬の考えの中には、自分が吠える事がいけないというのはないからです。
吠える犬の矯正の仕方
犬がどうしても吠えてしまう場合は、他の犬とすれ違う時には真正面から近付くのはやめる事です。
犬同士は正面から近付くという事は、敵意を表している事になり対戦する気があるという事を意味しています。その為、すれ違う場合には少し道をそれてゆっくりと何事もないような雰囲気を心がけます。
犬が前から来たのを察知して「また吠えたらどうしよう」などと飼い主さんがドキドキし始めてしまうと、犬にその気持ちが伝わってしまい、犬も構えてしまいます。
相手の犬の方を見たりせずに、普通にすれ違うようにしましょう。
嫌な事を打ち消す
他の犬に吠えてしまう犬にとって、散歩中に他の犬と遭遇するのは嫌な事です。その嫌な事を忘れてしまうぐらいのいい事を与えるのも一つの方法です。
散歩中に向こうから犬がやって来るのが確認出来たら、お座りや待てをさせてそこに留まります。上手にお座りが出来たらご褒美におやつを与えましょう。
初めのうちは犬がどんどん近付いてくると立ちあがって吠えようとすると思いますが、立ちあがろうとした時に制止します。きちんと制止してお座りを継続する事が出来たら、またご褒美を与えます。犬がそのまま通り過ぎるまで大人しくしていられたら、歩き出す前にまたご褒美を与えます。
最初はなかなか落ち着いて座っていてくれなくても、繰り返し行う事で、他の犬が来ても大人しくしていればご褒美が貰える事を理解してくれます。
上手に待つ事が出来るようになってきたら、徐々にご褒美のおやつをあげる回数を減らしていってください。
その頃には、吠える必要はないんだなという事が、犬も覚えてくれているはずです。
他の犬に慣らしていく
特に他の犬と仲良くさせる必要はありませんが、色々な犬に慣れていく事も大切です。
犬が多く集まる公園などが近隣にありましたら、時々遊びに連れて行くのもいい方法です。
ただし、急に知らない犬と遊ばせようとするのは逆効果になってしまいますので、ベンチなどに座って他の犬とは少し距離を持ち、遠くから眺める程度でも構いません。
犬が周りにいても、嫌な事は起こらないんだという事を教えてあげます。
トイレシートを破るタイミングと理由
犬がトイレシートを破るにはいくつかの理由があります。それぞれの理由を見極めることが問題行動の解決には大きな意味を持ちます。
・長時間の留守番でストレスが溜まっている
・多頭飼育で、他犬とトイレシートを共有する事を不快に感じている
・飼い主がトイレシートを交換する事を、縄張りへの侵入を誤解している
・飼い主がトイレシートを交換する際の動きを遊びへの誘いと勘違いしている
など様々な理由があります。
それぞれの持つ理由によって解決に向けた対処法は異なります。
トイレシートを破らせない工夫
トイレシートを破る理由が、「ストレスや退屈」の場合は
・知育玩具(おもちゃの中にオヤツを入れる事が出来るアイテム)などをハウス内に入れ、長時間の留守番での退屈を解消する
・ガムなど硬いオヤツを留守番の最中にだけ与え、ストレスを解消出来るよう工夫する
・トイレシート専用スノコを設置し、物理的に破る事が出来ないよう工夫する
上記の対処法が効果的です。
トイレシートを破る理由が、「縄張りへの侵入」「遊び」の場合は
・汚れたトイレシーツの交換は、愛犬をトイレシートから遠ざけ、見えない場所で行う
・トイレシート、トイレトレーをハウスから取り出す際に、愛犬にご褒美のオヤツやガムを与え、別の事に気を反らせておく
上記の対処法が効果的です。
多頭飼育の場合、複数の犬がトイレシートを共有します。愛犬の性格によっては、共有する事を大変不快に思い、汚れたトイレシートを破くこともあります。この習性はしつけで改善する事が難しいものです。
このような場合は、それぞれのサークル内にだけトイレトレーを設置し、トイレシートの共有をしなくてすむような環境を整えてあげる事が必要です。
老犬がトイレシートを破る理由
子犬の頃からトイレシートを使い続けていたものの、シニアになりなぜか「破る」「食べる」といった問題行動を起こすようになる場合があります。
問題行動のタイミングは
・飼い主の留守中
・トイレの前後
・食後
などバラバラです。また「破る」最中に過剰に興奮する犬、静かに口に咥えて破る犬など方法や態度もバラバラです。
高齢になってからの問題行動の理由には
・飼い主が不在な事への不安の解消
・軽くて、簡単に破れるトイレシートがおもちゃ代わりになっている
・視覚、嗅覚が衰えはじめ、むやみに不快感を頂いている
など様々です。しかし、高齢になり散歩や運動に不便を感じるようになると、益々トイレシートの使用頻度は高まります。出来る限り早期にこの問題行動を解消する必要があります。
その為には
・子犬用の軽くて、柔らかいおもちゃを退屈しのぎに与える
・飼い主が不在にする際は、飼い主の臭いのついた洋服やタオルをハウス内に敷いておく
・日中はテレビやラジオを常につけ、あり程度の賑やかさを出し、不安やさみしさを解消する
・トイレが済んだ後はすぐにトイレシートを交換し、常に清潔な環境を保つ
・トイレシート専用スノコを活用し、物理的に破る事が出来ないと愛犬自身に認識させる
という方法をとります。
トイレシートを破る際のしつけ方
トイレシーツを破る事は、単に「もったいない」だけではなく、愛犬が何らかの問題を抱えているサインです。理由と見極め、適切な対処をしてあげる事が必要です。