トイレトレーニングの意味
トイレトレーニングは犬を迎え入れて最初にするしつけです。
決められた場所で排泄させることは、犬と一緒に暮らすためには必ず必要なことで、できなければ飼い主さんの負担が増えることは勿論、犬との外出も難しくなってしまいます。
犬種や性格により、トイレトレーニングを完了する時期は異なるため、すぐに覚える犬もいれば難しい犬も存在します。
「必ず覚えてくれる」という強い気持ちで、焦らず・根気よく行うことがトイレトレーニングの成功のポイントです。
トイレトレーニングの進め方
①トイレトレーニングの準備をする
準備として、サークル内にトイレシートを敷き詰め、隅の方に[クレート]を置きます。
クレートとは、外出の際に犬を持ち運ぶために使う物ですが、ハウスとしても使用することができ、犬の習性から(犬は狭くて囲われた場所で休むのを好む)寝床と認識しやすくなります。
寝床はベッドでも良いのですが、犬は水がしみ込みやすい場所に排泄をするクセがあるため、トイレが完璧ではない状態の場合、ベッドにおしっこをしてしまう可能性が高くなります。
②最初の一週間はサークルから出さない
飼い始めの一週間は、犬を[サークルのみ]で生活をさせるようにし(食事もサークル内でさせる)どの場所で一番多く排泄するのか観察して下さい。
数日観察し、一番多く排泄している場所のみトイレシートを残し、敷き詰めた残りのトイレシートは外して下さい。
③トイレが成功したら褒める
犬がトイレでの排泄に成功したら大袈裟なほど褒め、サークルから出して遊んであげましょう。
これを続けることにより犬が、「ここ(トイレ)でおしっこをすれば良いことがある」と認識するようになります。
もし、トイレ以外の場所で排泄してしまった際は何も言わず黙々と片付けて下さい。
④サークルから出してトイレへ誘導をする
犬がサークル内でのトイレを覚えたら、次は犬をサークルから出した状態で、トイレに戻る練習をさせます。
あまり犬の行動範囲を広くしないように注意し、犬がトイレに行きたがる時間やタイミング(犬は、寝起き、遊んだ後、食後などに排泄する習慣があります)に合わせて犬をサークルに誘導して扉を閉めます。
その際、ワンツーワンツーなどの号令を掛けながら排泄を促して下さい。慣れてくると、その号令により排泄するようになってきます。
その後、排泄に成功したら先程と同じ様に思い切り褒め、褒美としてサークルから出して遊んであげましょう。
排泄しない場合は、暫くの間サークルに入れたままにしておいて下さい。(すぐにサークルから出してしまうと、成功の際の褒美の意味がなくなるため)
⑤要点
トイレトレーニングのポイントは、①飼い主さんの目の届く狭い範囲に犬を居させること②成功したら褒めること③失敗したら無視して黙々と片付けること。です。
④を繰り返し行うことで、段々と犬のトイレのタイミングや、トイレに行きたい時に見せる仕草なども分かるようになります。
してはいけないしつけ方
犬のしつけは[褒めて伸ばす]ことが基本であり、トイレを失敗した際に叩いたり、失敗した場所に鼻を押し付けるなどの行為は、犬が萎縮し、トイレそのものを嫌いになる可能性があります。
また、トイレを失敗した際に「そこでしちゃダメじゃない!」などと騒ぐと、[飼い主さんが構ってくれてる]と勘違いしてしまう場合があります。
上記のことから、犬がトイレに失敗した際は、何の反応もせず黙々と片付けることが大切です。