犬に家族の「順番」を教えるべき。家庭内序列の考え方、接し方

犬の食事の順番のしつけ

犬にとっての序列の考え方

犬は家族の中の順位を認識する動物だ、犬にとって上位な存在でなければならないというしつけに関する理論があります。この説は、以前はごく当たり前な考え方として日本における犬のしつけ手法の根本的な考え方としてとなえられていました。しかし、この手法が唱えられ、通用していた時代は、

〇犬は屋外に鎖でつなぎ飼育をする

〇犬は番犬の役割を担っている

〇犬の食べ物は、人間の余もの

〇犬を連れて猟や作業に出掛ける

などの生活をしていた頃の話しです。現代の様に室内で生活をし、専用の食事が用意され、飼い主の布団で共に寝起きをする生活とはまるで別の話しです。

犬には本来群れで暮らすという習性があります。その為、以前のような生活スタイルの中では、飼い主は絶対的な存在であり、群れのボスとして認識を出来ていました。当然のことながら特別なしつけトレーニングをしなくても、愛犬が飼い主に反抗する、噛みつくといった問題行動も起こり得ません。

犬は自らの食べているもの、食べ物にありつく順番、寝起きする場所などから群れの中での自分の序列を認識します。しかし、現代の生活では、この序列を正しく判断する事が出来ません。その為、手作りご飯をもらい、飼い主と同時か飼い主より先に食事をし、同じ布団で寝起きする事で飼い主を上位者と認識する事が出来ないのです。

序列の教育は不要

愛犬と共に室内で生活をし、寝食を共に生活をする上では、愛犬に対して飼い主を上位者と認識させるしつけは不要です。

日々の生活の中で、もし愛犬に上位者として認識をさせるのであれば、

〇愛犬の生活空間を玄関などに限定し、家族の過ごすリビングや室内へは出入りさせない

〇愛犬の食事は常に家族の後に与える

〇散歩の時は決して飼い主の前を歩かせない

〇愛犬をむやみに抱き上げたり、膝に乗せたりしない

〇愛犬と顔同士を近づけない

〇愛犬が飛びつく事を許可しない

など様々なルールが必要になります。

このような生活は小型犬が中心となっている現代では、飼い主にとってもあまり望ましい関係性とは言えないでしょう。その為、敢えて序列を意識したしつけトレーニングは不要と言えます、

ただし、序列を意識したしつけが必要になる場面もあります。それは警察犬や災害救助犬など特殊な使役を担当する場合です。いかなる場面でも、飼い主の指示に絶対的に服従させ、行動をさせる必要があるからです。この場合、使役を離れ休息する時間は当然ながら飼い主から離れた場所で過ごさせます。飼い主と共にいる時は、常に一定の緊張感があるからです。

一般家庭では、このような関係性はあまり現実的ではないでしょう。

個々の犬との接し方が大切

愛犬が飼い主の指示に従わない、愛犬の問題行動が目立つという悩みが生じると、つい愛犬が飼い主を上位者だと認識していないからだと考えてしまいがちです。しかし、上位者だと認識させるには、飼い主自身もそれなりの接し方をし、適切なタイミングでの指示出しが必要になります。

その為、一概に愛犬にだけ問題があるとはいえないのです。また、現代のような生活スタイルの場合、愛犬には上下関係を認識させるだけでなく、良好なコミュニケーションをとれる関係性を構築する事で十分にしつけを反映させることが出来るはずです。

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