「家の中の決まったところでしかトイレができない」
「外でトイレができないので遠出ができない」
こういった悩みを抱えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
マナーの観点でみると、外で排泄しないことは正しいことかもしれません。
ですが、遠出しないといけない日や、時には預けないといけないこともあるでしょう。
そういった時に外で排泄ができないからと我慢させることは、膀胱炎になる可能性もあり、健康的にも精神的にもよくありません。
こうならないためにも、家の中のトイレでも、外でも排泄できるのが一番ベストです。
目次
家の中ではできるのに、外でトイレができないのはなぜ?
外に出るのが怖い
もともと怖がりな性格で、外に対して恐怖心を持っているかもしれません。
犬にとって排泄は、無防備で安心できない瞬間です。
怖い世界である外で排泄をするということは、犬にとって大きなストレスとなります。
外出が少ない、他の犬と触れ合う機会が少なかった
家の中で過ごす時間が多く、外の世界と触れ合う機会の少なかった犬は、外を極端に怖がる傾向にあります。
家の中でのトイレのしつけだけをして応用をしてこなかった
家の中の決まった場所でしかトイレトレーニングを行ってこなかったため、外を排泄できる場所として認識していない可能性があります。
愛犬がどのような理由から外でトイレができないのか、一度考えてみましょう。
理由が分かると、対策をしやすくなりますよ。
外が怖い犬に外でトイレをしてもらうための第一歩
まずは、「外は怖いものではない」と教えてあげるために、ゆっくりと外に慣らすことが大切です。
1.地面に降ろさずに抱っこで外を歩く
できるだけ騒音や刺激の少ないところを抱っこで歩きましょう。
震えて怖がるようなら、家の周りを5分歩くことから始めます。
抱っこした状態でやさしく声をかけながら、好きなおやつやフードをあげます。
問題なく歩けるようなら次のステップへ進みます。
2.地面に降ろしてみる
優しく声をかけながら地面に降ろします。
好きなおやつやフードを与えたり、おもちゃで遊んだりしましょう。
極端に怖がるようなら焦らずにステップ1に戻りましょう。
3.ゆっくり散歩をする
地面におろし、家の周りを数分歩きます。
歩けているときは定期的におやつやフードをあげて、しっかりと褒めてあげましょう。
少しずつ時間を延ばしていき、最終的に外は楽しいものだと思わせることがゴールです。
これをクリアしたら、外でのトイレのしつけがスタートです。
外でトイレをさせるためにコマンドを覚えさせる
コマンドとは、「オスワリ」や「フセ」など、何かの行動をしてほしいときに覚えさせる合言葉のようなものです。
排泄をする際にコマンドを出すことで、排泄のコントロールをしやすくすることができます。
コマンドは一般的には「ワンツー、ワンツー」や「しーしー、しーしー」などです。
まずは家の中のトイレでコマンドトレーニングをしていきましょう。
1.トイレへ犬を誘導し、排泄するまで根気よくコマンドを出し続ける
2.排泄し終わったらコマンドを出すのをやめ、しっかり褒めて外へ出す
これを続けることで、コマンドに合わせて排泄をすればいいことがあると学習します。
学習すれば、コマンドを出すだけで排泄を促すことができるようになります。
コマンドが完全にできるようになったら、外でも実践してみましょう。
おやつやフードは、外での排泄が成功した場合だけ与えるようにします。
はじめはなかなか成功しないと思います。
決して叱らず、焦らずゆっくりすすめていきましょうね。
犬のにおいのついたトイレシーツを外へ持って行く
コマンドでの方法がどうしてもうまくいかない場合、家の中で排泄した後のトイレシーツを外へ持って行くという方法もあります。
臭いのついたペットシーツを置き、コマンドを出します。
家の中しかトイレだと認識していない犬も、自分のニオイがついているのでトイレだと認識しやすくなります。
排泄が上手にできたらしっかり褒めておやつをあげましょう。
何度か根気よくくり返すことで、外出先でもトイレができるようになります。
また、外での排泄は、マナーを守って行いましょう。
・してはいけない場所では排泄させない
・片付けられる排泄物はしっかりと片付ける
・水をかけて臭いを消す
など、他の人に迷惑をかけないように心がけましょう。