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無駄吠えの原因
犬の無駄吠えとは、吠えて欲しくない場面で犬が吠える事を言いますが、これはあくまでも人の都合での事であり、犬にとっては無駄吠えという意識は存在しません。
犬が吠えるという事は、何かしらの意思表示の表れなのです。
それでも人と一緒に生活をしていくからには、犬の鳴き声で近隣の方に迷惑をかけないようにしていくのが飼い主さんの義務になります。
そこで、一般的に無駄吠えの原因となるものをいくつかあげていきます。
・要求からくる吠え
⇒飼い主さんに構ってほしい、遊びたい、散歩に行きたいなど
・分離不安
⇒留守番が多く、飼い主さんと離れている不安からくる吠え
・恐怖からくる吠え
⇒雷や花火の音に驚いて、遠吠えのように吠える
・縄張り意識の主張
⇒来客や、窓の外を人が通った時にする吠え
これらはいくつかある原因の中の一部にすぎません。飼い主さんは犬の状況をよく見極めて、何故吠えるのかを明確にしなければ、無駄吠えのしつけをはじめる事はできません。
要求吠えを直す方法
飼い主さんに構って欲しい、散歩に行きたい、遊びたいなどの、要求を満たしてもらおうと犬が吠えている場合には、その要求を満たしてあげればいいのです。
ただし、それは吠えている時に対応するのではなく、日々の生活の中で満たしてあげるようにします。
何かを要求している時にすぐにそれに対応してしまうと、犬は吠えればすぐに対応してくれるんだと勘違いをしてしまいます。
犬が吠えている限りは、徹底的に無視をします。犬もいつまでも吠え続けているわけではありませんので、吠えるのをやめたのを確認したら側に行って構ってあげます。
その後も吠えていない時には、なるべく犬が満足するまで遊んであげるなどの対応を心がけます。
そして吠えている時には無視をするを繰り返していくうちに、犬は大人しくしていれば飼い主さんは構ってくれて、逆に吠えて騒ぐと無視されるという事に気が付きます。
チャイムが鳴ると吠える
自宅のチャイムが鳴ると警戒心から吠えてしまう犬も多くいます。この場合は、犬にリードを付けて準備をします。
自分以外の誰かに頼んでチャイムを鳴らしてもらいます。犬が吠えようとしたらリードを軽く引いて、禁止のコマンドを言いながら制します。犬が吠えるのをやめたら、そこですかさず褒めてあげます。
これも何度か練習していくうちに、吠えなくなるようになりますので根気よく練習を続けてください。
散歩中に他の犬に吠える
これは警戒心と自分の縄張りを守る気持ちからの行動です。
まずは散歩中に他の犬を見付けたら、犬が吠えない程度の距離で一度止まり、犬に「大丈夫だよ」などと声をかけながら優しく撫でてあげます。
これには、他の犬が通っても何も起こらないという事を認識させる意味があります。そのまま他の犬がすれ違っても吠えないようでしたら、よく褒めてあげてください。
吠えてしまった時には、優しく声をかけながらなだめるように静かに背中を撫で、吠えるのが止まったらすかさず褒めてあげます。
吠えてる時に叱らない
犬が吠え続けている時に怒鳴って叱りつける飼い主さんがいますが、これは何の解決にもなりませんので、すぐにやめるようにしてください。
犬が吠えるには、吠えるなりの理由が必ずあります。吠える理由によって、その解決方法も変わってきますので、まずはそれを追求する事が大切です。
犬の気持ちに寄り添うように対応してあげてください。