散歩中他の犬や人を見て愛犬が吠えてしまうと、ゆっくりと散歩もできませんし吠えられる相手も気持ちの良いものではありませんね。
気持ちよく散歩に行く為に、今回は散歩中に吠える犬のしつけ方をいくつか紹介します。
知らない人や犬、車やバイクに「恐怖心」から吠える
散歩の途中で知らない人や犬、見慣れないものに吠える場合、犬は対象が怖いので相手を自分に近づけないようにしようと、見えなくなるまで吠えつづけます。
その場合、飼い主がしっかりと犬の信頼されるリーダーになり、吠えなくても大丈夫だよ、怖くないよと教える必要があります。
では信頼されるリーダーになるにはどうしたらよいでしょうか?
その為には普段散歩以外の生活の中で、しっかりと飼い主の目を見て従えるようにアイコンタクトを教え、オスワリやフセなどの基礎的なしつけを毎日10分~15分はトレーニングだけの時間を取りましょう。
繋いだままや部屋に放し飼いにして好き勝手に過ごさせるのではなく、トレーニングでメリハリのある生活をさせましょう。
普段の生活を見直し、犬に「飼い主の言うことをよく聞いて従えば、安心した生活が送れるのだ、信頼できるリーダーだ」と学習させることで、もしも外で吠えても飼い主の制止でいつまでも吠え続けることは無くなるはずです。
毎日会っている人や犬に吠えるのは「社会性の欠如」
毎日会う人や犬、場所に対していつまでも慣れずに吠える犬は、飼い主以外の人や犬との関わり方を学習せずに成長してしまった、社会性が欠如しているタイプです。
この場合は吠える相手に協力してもらい、オヤツなどを与えてもらって徐々に「飼い主以外の相手もオヤツをくれるいい人だ」と教えると良いでしょう。
また吠える場所や相手の前でオスワリやフセをさせ、きちんとできたら褒めてご褒美を与え、吠えるよりも飼い主に従う方が良いことがある、と学習させるのも効果的です。
但しどちらも基礎的なしつけ(アイコンタクト、オスワリやフセなど)が出来ていないと吠えるのを制止できません、普段自宅などで犬が落ち着いている時に練習しておきましょう。
また散歩のコースや時間などは決まったものにせず、ランダムにして変化をつけたり、休日は遠くのドッグランまで出かけてみるなど、色々な人や場所に慣れさせるチャンスを与えましょう。
飼い主を守ろうとして吠えるのは「飼い主との間違った力関係」
飼い主が制止しようとしても聞かない、時に飼い主にまで吠え、噛みつこうとする犬の場合は、犬が飼い主よりも上の立場(リーダー)になっていて、自分が群れを守らねばという逆転現象を起こしている場合があります。
こういった犬に対しても、先に述べたように基礎的なトレーニングの時間を毎日作り、メリハリのある生活を送りましょう。
特に外では「リーダーウォーク」を教え、しっかりと飼い主の横に付いて歩かせるようにします。
リーダーウォークは犬にリードを引っ張らないように歩かせる方法で、犬がリードを引っ張った時に黙って立ち止まり、犬が先に進めないことに気がついて振り返ったら反対方向へ歩きます。
これを繰り返すことで犬が散歩では飼い主に従い、側を歩かなくてはいけないのだなと学習します。
このように力づくでなはく、普段の接し方に注意することで自然と犬のリーダーになる事ができます。
吠える犬のしつけは、その場で何かすれば良いのではなく普段からの生活で信頼関係を作っておくことが非常に大事なポイントです。
どんな場面でも飼い主に従う事ができる犬に育てることで、吠えることだけではなく他の問題行動のしつけもできるようになりますので、是非挑戦してください。