犬の散歩に行くと、見知らぬ犬や車にワンワンと吠えてしまうことがあります。
叱ってもなかなか止まず、いそいそと散歩を切り上げてしまう・・・と言うことはありませんか?
できれば散歩はおとなしく横に付いて歩いて欲しいですね。
今日は散歩の時に吠えてしまう犬の原因としつけ方をご紹介します。
何に対して吠えるのか見つけましょう
大まかに分けて「車や電車などの大きな物や、音を出す物に吠える場合」と「他の犬や人間に対して吠える場合」とがあります。
いずれも理由としては、対象に対する警戒心で吠える、恐怖心から吠えるなどの理由があります。
特に犬が飼い主以外の人や犬、環境に慣れておらず社会性が不足している犬が、自分以外の物に対して警戒心が強く出てよく吠えます。
このような無駄吠えを止めさせるために、それぞれの理由を見つけて、理解した上でしつけして行きましょう。
車や電車など物に対して吠える場合
見慣れない物や大きな音を出すような物に対しては、警戒や恐怖のあまり吠えています。
その場合対象をなるべく見せないようなコースを散歩させるのも手ですが、できれば何を見ても動じないようにしつけしておきたいですね。
まず吠える対象を見つけ、それを見た時の犬の変化を良く観察して下さい。
何に対して吠えるのか、どのくらいの距離に近づいたときに吠えるのか、それがわかったら犬が見ても吠えないギリギリの距離までその対象に近づき、オスワリ、フセなどをさせてきちんと従えたらよく褒めてあげましょう。
そして徐々に距離を短くして、吠えなければ褒める事を繰り返すとだんだん対象に慣れてきます。
大事なのは見慣れない物によく慣らし、吠えなかった時によく褒めて「嫌なものに近づいても吠えずに飼い主に従えば褒めてもらえる」と学習させることです。
他の犬や人間に対して吠える場合
何よりもまずは犬と飼い主の主従関係がきちんと出来ているか見直しが必要です。
飼い主が吠えている犬に対して止めさせようとしても止めない場合、犬は飼い主の言うことは聞かなくても良いと考えています。
犬が吠えても、飼い主の一言で止めることができるように普段から主従関係を強化しておきましょう。
その為には毎日トレーニングの時間を作り、オスワリやフセなどをさせて従ったらしっかり褒めてごほうびなどを与えましょう。
また散歩の時も飼い主の横にしっかりと付いて歩かせるようにし、決してリードを引っ張る事がないようにします。
そして散歩に行く時間帯やコースも、毎日同じものにはせずランダムにすると良いでしょう。
そうすることで犬自身が「散歩は飼い主にお供してついていくものだ、自分に決定権はないのだ」と従うことを学習します。
そしていざ散歩の際に吠えそうになったら、オスワリやフセをさせ、しっかりと飼い主の言うことに集中させます。
無事吠えずにやり過ごすことができたら、よく褒めてあげましょう。
犬が散歩中に吠えるときは、ただ単に叱って止めさせるのではなく、しっかりと原因を分析し、犬に合った方法でしつけして行くことが必要です。
今回ご紹介したポイントを参考に、なぜ犬が吠えるのか見極め、普段からのしつけの見直しをしてみて下さい。