トイレを覚えない理由
犬がトイレを覚えない理由は
・場所を覚えていない
・トイレのルールを覚えていない
の2つがあります。
しかし、犬は人間の何千倍もの嗅覚があり、自分の排泄物の臭いで自分の縄張りや安全な生活圏を把握しています。
その為、室内に設置されているトイレトレーの場所を「覚えていない」「わからない」という事はありません。
つまり、トイレの失敗を繰り返す犬が覚えていないのは「トイレのルール」です。
一般的な家庭で多いトイレのルールは
・決められた場所でトイレを済ませる
・トイレシーツを破ったり、食べたりしない
・自分の排泄物を食べたり、いたずらしたりしない
・屋外トイレの場合、散歩に出るまでトイレを我慢する
・室内でマーキングをしない
などがあります。
これらのルールは犬の本能にそったもので、決して難しい内容ではありません。しかし、犬が失敗を繰り返すという事は、失敗する事で飼い主に自分の意思を伝える、意思表示の意味があります。
愛犬が伝えようとしている内容を汲み取ってあげると、トイレ失敗のストレスから解放されるでしょう。
失敗する理由
本来簡単なはずのトイレのルールを失敗する理由は
・トイレの設置場所に問題がある
・トイレシートが汚れている
・散歩のタイミングが不規則
などがあります。
中でも意外に飼い主が、気がついていない原因に「トイレシーツ」があります。
トイレシーツは、商品数が多く、様々な価格の製品が販売されています。
この価格の差は、「吸収力」の差が大半です。つまり、高価格帯の製品は吸収剤の容量が多く、安価な製品は容量が少なく、薄く作られています。
安価な製品の場合、犬がトイレをしている最中に排泄物が足元まで広がってしまい、犬の足が汚れてしまいます。
この場合、犬は自分の排泄物で体が汚れる事を嫌がる本能から、次第にトイレシーツを毛嫌いし、足が汚れない場所でトイレを済ませようとします。この場所がクッション、布団、カーペットなどの吸収力の高い素材です。この流れで何度も同じ失敗を繰り返します。
飼い主がどんなに行動範囲を制限しても、この足の不快感が解消されない限り、失敗を繰り返します。
何度も叱られても同じ失敗を繰り返すには、飼い主が、気がついていない些細な理由がある場合もあるので、注意深く愛犬を観察し、原因を見つけてあげましょう。
また、屋外トイレでしつけをし、室内でトイレをさせたくないと考えている場合は、愛犬が完全に認識出来るまで、毎日同じタイミングで、同じ人が散歩に連れ出してあげましょう。
このタイミングが不規則になると、愛犬は散歩を待たずに手近なところでトイレを済ませてしまいます。しかしこれは生理現象であり、当然と言えます。
「毎日、朝ごはんの前、夕ご飯の前」「飼い主の起床直後と就寝前」など散歩のタイミングは「何時」という時間管理ではなく、生活リズムに織り込む形で考えるとスムーズです。
失敗させないトイレしつけ法
犬がトイレを失敗するには、必ず理由があります。その為、失敗の理由を見極め、「失敗させない」生活が出来るようにフォローしてあげるよう心掛けておきましょう。犬は常に飼い主を意識し、褒められたいと期待しています。厳しく叱るよりも、褒める方がしつけは覚えが早く、ストレスなく取り組むことが出来ます。