飼っている犬が部屋の中で放していると吠えないのに、ケージに入れるとワンワン吠えて困る、というお悩みを良く聞きます。
本来ケージの中では落ち着いて静かに過ごして欲しい物ですが、どうやったらしつけすることが出来るのでしょうか?
今回ケージに入れると吠える犬のしつけ方のポイントをお伝えします。
どうして犬をケージに入れるのか?
普段部屋の中で放し飼いにしているので、ケージの必要性を感じないという方もいるかもしれません。
しかし、犬が苦手な人の来客時や、小さなお子さんがいる家庭、また犬をどこかへ預ける際にケージで過ごす練習が出来ていないと、急に狭い場所に閉じこめられることで犬に大きなストレスがかかります。
飼い主の転勤や出産、病気や引越などで、急に生活環境を変えなければいけなくなるトラブルはいつ起こるかわかりません、犬も飼い主も元気なうちにケージで過ごすことに慣らしておいた方が良いのです。
ケージに入れると吠える犬、原因と基本的な準備
部屋の中で自由にしている犬をケージに入れると、吠えて出して欲しいと要求する場合があります。
これはケージの中よりも外の方が、飼い主が構ってくれる、オヤツがもらえる、好きな場所で遊べるなどのメリットが大きいと感じているからです。
それを改善するには、基本的に部屋の中での放し飼いを止めましょう。
普段はケージの中で犬を過ごさせるようにし、飼い主の目が届く時間にのみ放すようにします。
また本来ケージの中は犬にとって安心して休める場所であるべきですので、犬の体の2~3倍の広さのものであること、ケージの中には水やエサ、トイレも設置できるようなものを用意しましょう。
ケージに入れると吠える犬のしつけ方
犬が静かにしている時には、何度でも外に出しても良いですし、声をかけてあげても構いませんが、ケージで犬が吠えているときには目を見たり、名前を呼んだりせず無視して下さい。
「○○ちゃん、ダメよ」「うるさいわね」などたしなめる言葉でも、犬からすれば「構ってもらえた、呼んでもらえた」とさらに吠えるようになります。
また犬をケージから出すときは、必ずオスワリやフセなどをさせてから出し、長時間出したままにせずにメリハリを付け、ある程度過ごしたらケージに戻します。
ケージに戻すときは「ハウス」など声をかけ、きちんと入ったらよく褒めてご褒美をあげると良いでしょう。
また食事やオヤツは必ずケージで与えるようにし、ケージは食事ももらえるし良い場所だと学習させることがしつけになります。
十分な遊びや散歩の時間も忘れずにしましょう
特に小型犬の場合は部屋の中で放し飼いだから散歩はいらないのでは?と思われがちですが、散歩は単純な運動以外に、犬にとって家族以外の人間や犬、見たことがないニオイや自然の風、光など沢山の刺激をうけて社会勉強をする大切な時間です。
その為部屋の中で放したままにするよりも、できるだけ散歩にでる時間を設け、ケージから出す際は飼い主遊んだり、基礎的なしつけをしたりとコミュニケーションや信頼関係を得るための時間にしましょう。
そうすることで、ケージの中では吠えずにおとなしく過ごせる犬になるはずです。
このように、ケージで吠える犬のしつけ方法はいくつかあります。
ケージだと吠えるからと諦めて放し飼いにする前に、もう一度ポイントを参考にして、しつけに挑戦してみてはいかがでしょうか?